2024年04月03日

会計事務所の志望動機の書き方&例文!未経験でも評価に繋がるポイントは?

管理部門・士業の転職

会計事務所への就職を目指すとき、面接などでどのようなアピールをすればいいか、志望動機をどのように伝えると効果的なのか想像しにくいかもしれません。
特に、税理士や公認会計士などの特別な資格を持たなかったり、経済学部や経理系の専門学校以外の分野から転身してきたりする未経験者にとって、職人気質のイメージが強い会計事務所は敷居が高く感じられるかもしれません。

この記事では、会計事務所の志望動機の作り方例文をご紹介します。

会計事務所の仕事内容

会計事務所は、法人あるいは個人に代わって税務申告などの経理処理を行うのが主な仕事です。定期的に顧客の企業等を訪問して会計データを調べ、節税対策を考え、その上で税務申告書を作成します。

また、会計事務所はBig4などの規模の違いだけでなく、法人税を得意としている事務所や資産税を得意としている事務所、外資系に特化した事務所など様々です。
会計事務所への転職を決めた際は、応募先の事業規模専門分野などの特徴を出来る限り調べましょう。

下記ページで詳しく解説しているので、今後のキャリアを考える上での参考にしてください。

会計事務所・税務スタッフのキャリアパス

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会計事務所の志望動機3つのポイント

履歴書・職務経歴書の志望動機は、採用にあたって非常に重視されることとなります。
志望動機を書くポイント、および例文を見てみましょう。

会計事務所の志望動機を書くうえで、押さえるべきポイントは3つあります。

①なぜ会計業界およびその会計事務所を志望先として選んだのか

採用する側としては、せっかく採用する人が短期で離職することは避けたいと思っています。したがって、志望する会計事務所に対する熱意がどれだけあるのかを示すことは重要です。

熱意を示すためには、まずなぜ会計業界を選び、なぜその会計事務所を志望したのかをしっかりと書きます。
会計事務所のホームページなどを参考にし、その会計事務所の特徴をしっかりと理解した上で選んだ理由を書くことが重要です。

②自分の強みは何で、採用するとどのようなメリットがあるのか

志望動機は、自分の強みが何であるかをしっかりと書くことも大切です。
自分を採用するとその事務所にとってどのようなメリットがあるのかを、自身の経験に基づいて伝えることがポイントです。
大手税理士法人や外資系に特化した会計事務所なら、英語力は大きなメリットになるでしょう。

「強み」とは特別な能力といったハードルの高いものではありません。努力家であることも、強みとしてアピールできますし、自分の性格考え方にしっかり向き合って考えましょう。

③キャリアの目標として何を成し遂げたいか

近年、多くの企業は、キャリアの目標を自分自身で設定し、それに向かって自分で進んでいける人材を求めています。

自分自身の目標を成し遂げるためにその会計事務所を選んだ、という形で志望動機を書くことができれば、強い熱意を伝えることができると共に、その会計事務所に対して将来的にどのようなメリットがあるのかも明確になります。

志望動機を書く上での注意点

「得意だから」ではアピール不足

計算が得意、経理が好き…といった志望動機だけでは、会計事務所の立場を代表する面接官にとっては心に響きませんし、むしろ「自己都合」「自分本位」な人物だと誤解されるおそれがあります。
「自分を成長させたい」といったアピールをメインの志望動機にすることも同様です。
仕事とは、こうして読むと当たり前だと思うかもしれませんが、面接の場でアピールに困ったときには、つい自分本位な言葉が口を突いて出てしまうものです。

志望動機は、会計という仕事を通して、常にクライアント会社への貢献を意識してアピールするようにしましょう。
会社の目的は、事業による利益を挙げることで株主に還元し、従業員の待遇を引き上げることで、事業の存続や拡大を目指すことです。
何のために会計事務所の世界を目指したのか、生涯を賭けられる仕事なのかどうか、原点に立ち返り、改めて志望動機を考えてみるようにしましょう。
会計事務所での仕事に対する志や職業意識の高さは、質問に対する答えを通じて、必ず面接官に伝わります。

ただ、日本経済の発展や世界平和などにまで言及すると、根拠のない大言壮語と見なされて、かえって印象が悪くなります。
企業活動への貢献までに留めるようにすることで、地に足の着いた社会人らしいアピール・志望動機となります。

マイナス思考が表に出ないようにする

マイナス思考・ネガティブ思考は、人生を送る上で必ずしも悪いものではありません。
将来のリスクに対して敏感な考え方の持ち主で、準備を怠らずに慎重に物事を進めたり、あらかじめ危険を察知したりして他人よりも早く回避し、身の安全を保つことができます。よって、自分の身を守るのには有利な性格といえます。

しかし、会計事務所の採用担当者も、何らかの利益をもたらしてくれる人を採用したいと思うはずです。マイナス思考な発言よりも、その会計事務所のために積極的に貢献したいという志望動機を伝えることが必要です。

面接の冒頭で「大変緊張しておりますが」と前置きをする人がいます。面接官の目線を下げて謙遜する意味合いかもしれませんが、その人自身の緊張感は面接官の関心事ではないので、はなから印象を悪化させるおそれがあります。そのため、「緊張しております」は言わないほうが良いかもしれません。

また、面接官から少し厳しいことを言われて声のトーンが下がったり、肩を落としたりしないように気をつけましょう。

気分が落ち込みやすい人は、うまく自己アピールすることより、「こんな厳しいことを言われたら、こう切り返そう」と、ネガティブな印象を払拭するための対策を準備しておくことをおすすめします。

欠点のような特徴も、切り口を変えれば長所になる

「職を転々としている」という、仕事に馴染むのが苦手で飽きっぽいイメージを与えかねない表現も、「多様な職業経験」と言い換えると、良い印象に変換することができます。
また、「引っ込み思案」という消極的な性格も「思慮深いところがある」という自己アピールで挽回することが可能です。
もちろん、良くない特徴を言い換えていることを面接担当者の多くは気付くでしょうが、欠点をそのまま伝えるよりは、悪い印象を与えないでしょう。

コミュニケーション能力があるということを、さりげなくアピールすることもできます。
学生時代の部活動やサークル活動で芳しい結果が出せていないとしても、表現次第で社会人としての長所に変えることも可能です。
たとえば、「チームは負け続き」「自分は補欠選手」だったとしても、「常に応援やバックアップに徹した」「献身やチームワークの大切さを学んだ」「高い意識を持って、失敗をバネに学ぶことができた」などの表現によって、つまずいても前向きに物事を捉えられる積極性のある人材であると伝えることができるでしょう。

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会計事務所の志望動機例文

会計事務所の志望動機例文

志望動機の例文を、未経験者および税理士試験科目合格者について見てみましょう。

未経験者の志望動機例文

貴事務所のHPを拝見し、経営理念として「中小企業経営者の経営パートナーとして貢献すること」をあげておられるのに強く共感いたしました。
私は、前職において住宅設備の営業職として4年間勤務いたしました。
ここで、個人事業主の方々が、節税対策や資金繰りについてどれほど強い関心をもっているかを学んだことが、私の宝となっています。
私の目標は、節税対策や資金繰りの専門家になることです。
前職での経験を生かし、顧客の皆様に信頼される存在になることで貴事務所に貢献したいと思っております。

税理士科目合格者の志望動機例文

貴事務所のHPを拝見し、相続税の申告などの資産税に力を入れていらっしゃることに共感いたしました。
私は、大学を卒業した後、派遣社員として事務職を経験するかたわら、税理士試験を計画的に受験しております。簿記論と財務諸表論の2科目にはすでに合格し、法人税法と相続税法の2科目を今年受験することに向け、税法の勉強をしております。
税法の知識を生かし、貴事務所の戦力として1日も早く貢献できるよう、研鑽を積みたいと思っております。

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会計事務所の転職でお困りの方は「MS Agent」にご相談ください

「面接時に評価される志望動機を作成できているか不安」「そもそも自分の強みが分からない」「希望する事務所の情報をもっと詳しく知りたい」など不安に思っている方もいるのではないでしょうか。そのような時は業界特化型の転職エージェントを活用することをおすすめします。

弊社MS-Japanが運営する転職エージェントの「MS Agent」は、会計事務所への転職などに特化しています。30年以上の実績があるため、事務所の具体的な体制職場の雰囲気リアルな労働環境といった情報を保有しています。
また、専任のキャリアアドバイザーが希望する事務所における転職成功のポイントを抑えた上で、応募書類の添削面接対策を実施いたします。
もちろんこれまでの経歴や保有スキルを活かせる求人を紹介してもらうこともできるため、自力で転職活動を行うよりもスムーズに転職成功を目指せるでしょう。

会計事務所の転職支援経験豊富なキャリアアドバイザーによる無料の個別相談会も実施しておりますので、お気軽にご登録ください。

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会計事務所の転職成功事例

勉強も両立させて、最後の1科目に合格したい!4科目合格の税務スタッフの事例

Tさん(20代女性)
<転職前>中堅税理士法人:年収400万円
<転職後>個人税理士事務所:年収400万円
<資格>税理士科目合格者(簿記論 財務諸表論 法人税法 消費税法)

中堅事務所に勤めていたTさんですが、業務量が多く税理士試験の勉強との両立が難しく、仕事に関する質問がしにくい環境だったため、転職を決意されました。

Tさんは所長先生の人柄や教育体制を最重視していたため、弊社からは温和な雰囲気かつ顧客に優良企業を多数持っており質の高い業務に携われる事務所をご紹介しました。面接時も包み隠さずお話が出来たことで、双方納得の転職となりました。

ワークライフバランスの改善と年収アップを実現!30代女性の事例

Tさん(30代女性)
<転職前>10名規模の税理士法人:年収380万
<転職後>60名規模の税理士法人:年収400万
<資格>税理士科目3科目合格

Tさんが勤めていた会計事務所は、ライフイベントを経て就業されている女性がおらず、テレワークや時短勤務の制度もない状態でした。また通常期でも月40時間ほどの残業があるため、ご自身のライフイベントが理由でキャリアを諦めずに済む転職先をお探しでした。

3科目合格しているTさんは、残る2科目も数年内に取り切ることを目標とされているため、税理士として担当できるクライアントの規模や業務幅の広さ等、スキルアップが可能であることを重視していました。また、上記の環境から女性が長期就業され、活躍されている環境を求めていました。
内定を複数獲得した中で、最終的にはロールモデルとなる女性税理士がいる事務所に入社しました。身近に目指す先輩がいることで、就業するイメージが湧いたとのことです。

営業職から会計事務所にキャリアチェンジ!20代・税務未経験者の成功事例

Nさん(20代男性)
<転職前>事業会社:年収250万円
<転職後>個人会計事務所:年収300万円
<資格>なし

Nさんは事業会社で営業として勤務していました。しかし30歳を目前に今後のキャリアを考えた際に「専門性を身につけたい」という想いが強くなり、以前から興味のあった会計事務所への転職を決意しました。会計業界自体全くの未経験であったNさんは、会計事務所の違いや特徴が分からず、不安を抱えながら転職活動をしていました。

一人で転職活動を進めることに不安を感じていたNさんは、弊社の個別相談会に参加されました。そこで「未経験歓迎で教育・指導に理解があること」「試験勉強を応援してくれる環境があること」を重視している旨を弊社のアドバイザーにご相談いただき、より詳しい情報収集を行いながら不安を払拭していきました。
最終的には、見事ご自身の希望や雰囲気に合う会計事務所への転職を実現することができました。

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会計事務所の転職でよくある質問

会計事務所に転職する際に職務経歴書作成で気を付けるべきことは?

以下の3つをミスなく簡潔に記載すると良いでしょう。

1. 正確な情報(記載情報に間違いがない事、誤字脱字がない事)
2. 定量的な情報(業務内容や実績を具体的な数字で表記する事)
 例:担当クライアント:約20社/上場企業5社・非上場企業15社/主に年商10億円以上 など
3. 網羅的な情報(応募企業の業務内容と関連するものは、補助業務であっても記載しておく事)

会計事務所の面接は基本何回?

時期問わず会計事務所の選考スピードは早く、初回の面接に代表や採用有無の決裁者が登場し、その場で内定が出ることもあります。準大手以上の規模でも、面接は2回程度です。
限られた時間でお互いを見極めなければいけないため、事前準備が重要です。

未経験の日商簿記2級取得者は会計事務所で採用される?

採用される可能性は十分にあります。会計業界全体が求職者優位の売り手市場になっていることから、未経験の日商簿記2級取得者を採用するケースは増えています。ただし、年齢が上がるにつれて求められる経験は高くなるので、なるべく早めに転職活動をすると良いでしょう。

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会計事務所(会計・税務)の求人情報

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弊社のみが扱っている求人も多いため、ぜひご確認ください。

まとめ

会計事務所の就職に向けて、過去の実績でアピールできる要素が不足している場合は、そのぶん未来の可能性を感じさせるような受け答えを心がけることが重要です。ただし、嘘やオーバーな表現が混ざると、かえって印象を悪化させますので注意したいところです。

転職エージェントに志望動機作成のアドバイスや面接対策などのサポートを受けることで、内定獲得の可能性は上がります。ぜひ「MS Agent」を活用してみてください。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

橋ヶ谷 空資

大学卒業後、製薬会社へ勤務。主に病院、クリニックのお医者様へ新薬の情報提供に従事。MS-Japanに転職後は、キャリアアドバイザーとして転職活動を支援。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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